2025.02.24技術情報
受託開発(ODM)とは

1. 受託開発とは
受託開発とは、製品やシステムの開発を専門の外部企業に委託することです。ハードウェア、ソフトウェア、筐体設計など幅広い分野で利用されており、技術不足の補完や開発期間の短縮、コスト最適化を目的に導入されることが増えています。
2. 受託開発のメリット
1. 専門技術の活用
自社にない技術やノウハウを活用でき、より高度な製品開発が可能です。
例: IoTデバイスの無線通信モジュール開発
2. 短期間での開発
経験豊富なチームに委託することで開発スピードが向上し、社内リソースの有効活用ができます。
3. コスト削減
チーム構築や教育コストを抑え、必要な部分のみを委託する柔軟な対応が可能です。
3. 受託開発の流れ
主なプロセス
1 | 企画・要件定義 | 開発目的と仕様を明確にする |
2 | 設計・試作 | 回路設計、ソフトウェア開発、筐体設計を行う |
3 | 評価・改良 | 試作機の検証と改善 |
4 | 量産・納品 | 製品の量産対応と納品 |
5 | アフターフォロー | 導入後の保守・サポート |
4. 受託開発が活用される分野
分野 | 活用例 |
産業機器 | 制御基板・制御ソフト開発 |
船舶関連 | 通信システム開発 |
アミューズメント | 遊技機の電子基板設計 |
美容・医療機器 | 美容機器の制御回路設計 |
空調設備 | IoT対応の空調制御装置 |
5. 成功のポイント
1 | 要件の明確化 | 仕様や目的を具体的に共有 |
2 | 進捗管理 | 定期的な確認と早期対応 |
3 | 信頼できるパートナー選び | 開発実績と技術力を確認 |
6. まとめ
受託開発は、技術力の補完や開発効率の向上に役立つ手段です。適切なパートナーを選び、明確な目標を持って進めることで成功へとつながります。
この記事を企画・執筆した人

スター電子株式会社
この記事は、スター電子株式会社が企画・執筆しています。当社の受託開発・受託製造・自社製品などの実績やお知らせ・関連コラムをご紹介しています。